経済危機が世界的規模で迫りつつあり、コロナ禍問題ばかりに関わっておられないところまで深刻さが迫ってきております。ここ数日でその情報は数えきれないほど急増しております。

先ず世界の状況から記します。情報源は出来る限り明らかにしておきます。
8月16日のNHKラジオ第一放送マイあさ6時44分だったと記憶しております。IMFが今年の世界のGDPの予測をマイナス4.9%と下方修正したとのことです。一月にプラス3.3%、四月にマイナス3%と今回は3度目の下方修正です。

国内では、二つ重要な情報がありました。一つは日本経済の現状についてです。
一つは8月16日、TBSラジオの朝の番組で、内閣府発表の4~6月のGDPが年率換算で27.8%減と発表されました。
17日になるとこのニュースは新聞・TVで一斉に報道されました。(東京新聞夕刊「GDP戦後最悪 年27.8%減」のトップ見出し)

次に8月17日のテレ朝、羽鳥モーニングショウの報道です。
今年度当初予算(3月成立)102兆7000億に対し
第3次補正予算は160兆超となる
その内訳は国債90兆₂000億、税収63兆43兆5000億、残その他です。(ちなみに、第1次補正25兆7000億、第2次補正31兆9000億)

現在の国の国債残高964兆、国民1人当たり769万円の借金を抱えていることになる(これがさらに急増することになる深刻な問題)
重ねてコロナ禍の影響と米中貿易戦争の影響で輸出の減少、マイナス18.5%、個人消費8.2%減、設備投資1.5%減等々。

東京商工リサーチの最近のアンケートでは、27社中12社が1年以内に休廃業するとの回答が出ております。

以上のような背景からコロナ後の社会構造の変革が語られ始めております。当然V字回復の予測は影を潜め、良くてもL字回復となっています。

都市集中を改め地方分散化、特に医療・介護・教育の分権化、グリーンリカバリー、エネルギーの地産地消などが求められています。

熱中症死者10名(8月17日)、これは正に前回の投稿で警告した「自然災害との二重災害」に該当します。沖縄で感染が増え医療崩壊寸前の状況も看過できません。

SNSで次のコメントを見つけました。

検査して陰性証明(期限付き)を持参した者のみ旅館が受け入れることは、難しいことではない。
そんな常識的なことすらやらない強引さはどこから来ているのだろう?

邪推かもしれないが来年のオリンピック強行のため、ワクチン神話をバラマキ、それのみに依存しこれに反するすべての言動を封じる姿勢が見えてくる。

一路邁進の姿勢は、広い意味での利権や権力維持の匂いが紛紛。
原子力村や戦時中の軍部の体質に似たものを感ずる。

インパール作戦か?

最後に、日銀のバランスシートを一年前とコロナ前の2月それに8月現在の比較してみました。その結果、莫大の国債を日銀が引き受けられるのか、心配です。

一年前(2019年8月10日)のバランスシートの大きさが571兆,2020年2月10日が579兆、最近8月10日が667兆と膨れ上がり、今後更に700兆超えとなるでしょう。その殆どが国債・ETF(上場投資信託)貸付金などのリスク資産です。債務超過を恐れるのは私だけでしょうか?。

債務超過になる前に国際的信用が急落し為替相場や物価への影響などが懸念されます。いくら何でも中央銀行の債務超過はありえません。

QE(超金融緩和)のストップしか選択肢はなくなります。ハイパーデフレ、スタグフレーションで国民の生活は我慢の時代に突入するのでしょうか。