変異株から身を護るための必須情報

WHO=世界保健機関は、インドで最初に見つかった変異のある新型コロナウイルスの報告があったのは、5月25日の時点で、世界の60の国や地域にのぼるとする報告書を公表しました。

このウイルスには感染力が強まったり、ウイルスを攻撃する抗体の働きを低下させたりするおそれのある変異が複数あり、インドでは1日におよそ20万人の感染が確認されるなど、世界的な感染拡大が懸念されています。WHOは、ワクチンが行き渡るまでには時間がかかり、感染の拡大が続けば、新たな変異ウイルスが出てくる可能性が高まるとして、個人や社会全体での感染対策が重要だとしています。

最近の情報によると、ベトナムでインド型と英国型のハイブリッド変異株が流行はじめ、この変異株はエアロゾル伝染(空気伝染に近い)し、今までにない強力な感染力を持つと報じられています。検疫体制が徹底しない日本に入ってくるのは時間の問題であり、最重要警戒事項です。


5月29日にサイエンス映像学会の主催で「緊急提言!! 変異型ウイルス克服への道 児玉龍彦x上昌広」が開催されその動画が発表されました。

内容は、「新型コロナウイルスは、変異を繰り返し感染力は強化されています。『緊急事態宣言』と『蔓延防止等重点措置』は、現在 19都道府県に発令中です(5/19)。変異は何故、どの様に起こるのか?英国型とインド型の分子の違いは?欧米に比べ、アジアの感染者・重症者・死者は低いのですが、なぜ日本はアジアの中で高いのか?なぜ変異株は、アジアで増えているのか?何故、科学技術創造立国を標榜する日本で、ワクチン開発がこれ程遅いのか?現在の専門家会議と日本政府の政策は、正しいのか?正しくないとすると、何を改めるべきなのか?」などとなっており表題の目的に沿った貴重な情報です。

児玉龍彦(東京大学先端科学技術センター・名誉教授)x上昌広(医療ガバナンス研究所理事長・医学博士)の同時出演は滅多にない機会であり、この機会を捉えずして変異株を語ることはあり得ないと思います。以下にこの動画を掲載いたします。