東京大学医科学研究所の河岡義裕教授はウイルス学の世界的権威です。これまで不可能と云われたインフルエンザウイルスを人工的に作る技術を世界ではじめて開発、エボラウイルスの人工合成をしたワクチンの臨床研究も行っている。ウインシコシン大学教授も兼任し、アメリカ科学アカデミーの会員であり、国際ウイルス学会会長を務めた。
(中略)
河岡教授はウイルス学の専門家でもあり、ウイルスそのものの性質に深い知見がある。新型コロナウイルスの特性を最も知る一人であろう。
以上は表題の書籍の「まえがき」の一節です。昨年末英国と南アフリカから新型コロナウイルスの変異種の感染が広がり世界規模で脅威が高まりました。今年の最大の関心事は少なくとも2021年前半は多分これに尽きるのではないかと考えております。
変異種についての専門的知識は、私を含め殆ど無知と云ってよいほどの状況です。三段論法で言えば、無知は間違った選択を生み、間違った選択は社会的不幸をもたらす。
このサイトの今年のテーマは新型コロナウイルス(正式ウイルス名は「SARS-CoV-2」、疾患名はCovid-19」だそうです)に集中するでしょう。情報を集めてご紹介する中で間違いが出てくる恐れが多分にあるでしょう。
以前にもご紹介した東京大学医科学研究所の河岡義裕教授はこの問題の指標を示してくれる唯一の存在だと思います。表記の書籍は昨年7月に刊行されたもので、問題の変異種については必ず近い将来第2第3のパンデミックを招来することを予測されております。「新型」と云っていたら次に新しいコロナウイルスが出てきたら「新新型」とでも呼ぶのだろうかと疑問を呈し、正式名称で呼ぶようにするべきと主張されております。
河岡教授の「英国・南アフリカの変異種」についての見解をご紹介できる機会が近いうちに必ず出てくるでしょう。
その準備行動として正確な基礎知識を標記の書籍の読後感を通じて次回よりご紹介したいと思います。
勿論間違いないと思われる他の情報は積極的に取り上げていく方針です。